XServer VPSクラウドでは、同じメモリ・vCPUのプランでも、NVMe SSD容量を2種類から選べます。
たとえば32GBプランなら、CPU・メモリは同じまま「100GB」と「1,600GB」のどちらかを選びます。
つまりこの比較はサーバー性能の選択ではなく、VPS本体にどれだけのデータを保存する必要があるかを決める問題です。
※料金は2026年9月20日時点で確認した12か月契約の通常料金を基準にしています。期間限定キャンペーンは判断基準から除外しています。
各プランにはSSD容量が2種類ある
| メモリ | 小容量側 | 大容量側 |
|---|---|---|
| 4GB | 50GB 月2,068円 |
200GB 月3,100円 |
| 8GB | 100GB 月3,784円 |
400GB 月5,676円 |
| 16GB | 100GB 月8,167円 |
800GB 月12,250円 |
| 32GB | 100GB 月20,475円 |
1,600GB 月30,713円 |
| 64GB | 100GB 月40,950円 |
2,400GB 月61,425円 |
| 128GB | 100GB 月81,900円 |
3,200GB 月122,850円 |
メモリ量とvCPUは同じなので、大容量側を選んでもCPU処理性能やメモリ量が増えるわけではありません。
追加料金で得られるのは、基本的にVPS内部で使えるNVMe SSD容量の増加です。
CPUやメモリ不足を解消したいならメモリプランを見直します。SSD容量を大きくするのは、保存容量が不足するときです。
小容量側で十分な条件
- OS・アプリ・必要データを含めても50GBまたは100GB以内に収まる
- 大容量ファイルをVPS本体へ保存しない
- 現在のストレージ使用量を確認しても十分な空きが見込める
- 将来必要になれば容量を増やす方法で問題ない
- 必要容量をまだ正確に見積もれない
特に8GB以上では、小容量側が100GBで統一されています。
アプリケーションを動かすためにCPUやメモリは多く必要でも、VPS本体へ保存するデータが少ないシステムなら、64GBや128GBメモリでも100GB SSDで足りる場合があります。
「高性能なサーバーだからSSDも最大容量にする」という選び方をする必要はありません。
大容量SSDを選ぶ条件
- VPS本体に大量のファイルを保存する
- 画像・動画など容量の大きいデータを扱う
- データベースもVPS内部に置き、保存量が大きくなる
- ログなどを長期間VPS本体へ保存する必要がある
- 現在の使用量と増加量から、小容量側では不足すると判断できる
大容量側は、メモリプランが上がるほどストレージ容量も大きくなります。
32GBなら1,600GB、64GBなら2,400GB、128GBなら3,200GBです。
VPS本体にTB単位のデータを保持する必要があるなら、大容量側を選ぶ理由は明確です。
逆に、「いつか使うかもしれない」という理由だけなら、追加料金だけでなく後述するプラン変更上の制約も考慮する必要があります。
大容量側は料金も約1.5倍になる
12か月契約の場合、大容量側の料金は小容量側よりおおむね約1.5倍です。
たとえば32GBプランでは、
- 100GB:月20,475円
- 1,600GB:月30,713円
差額は月10,238円、1年間では122,856円です。
64GBなら年間差額245,700円、128GBでは年間491,400円になります。
大容量SSDに追加料金を払うのは、「将来使うかもしれない」ではなく、小容量側では保存できないデータ量がある場合です。
実は料金以上に重要なのが「後から小さくできない」こと
XServer VPSクラウドは契約後のプラン変更に対応しています。
ただし変更できるのは、現在と同じ、または現在より大きいストレージ容量を持つプランです。
ストレージ容量を減らすプラン変更はできません。
たとえば32GB・1,600GBを契約したあと、メモリ不足で64GBへ上げる場合を考えます。
64GBには100GBと2,400GBがありますが、現在の1,600GBより小さい64GB・100GBへはプラン変更できません。
そのため、通常のプラン変更で64GBへ上げるなら、2,400GB側を選ぶことになります。
大容量SSDを最初に選ぶと、将来メモリだけ増やしたくなった場合でも、大容量SSD側を選び続ける必要が生じることがあります。
現在より小さいストレージ構成へ移りたい場合は、新しい契約を作成してデータを移行し、旧契約を解約する必要があります。
新旧契約は別契約になるため、その間はそれぞれ料金も発生します。
迷っているなら小容量側に理由がある
小容量側から大容量側など、現在以上のストレージ容量を持つプランへの変更は可能です。
一方、大容量から小容量へ通常のプラン変更では戻せません。
そのため、現在の必要容量を判断できず迷っている場合は、最初から大容量を確保するより、小容量側で足りるかを確認するという考え方があります。
プラン変更時にはVPSのシャットダウンが必要です。変更には数分~数時間かかる場合があるため、本番環境では停止時間を考慮して実施してください。
大容量データを複数VPSで共有するなら別の考え方もある
大量のデータを保存したい場合でも、そのデータを複数のVPSから共同利用するなら、VPS本体のSSDを大きくする方法だけが選択肢ではありません。
XServer VPSクラウドには、プライベートネットワーク経由で複数VPSから利用できるNFSも用意されています。
NFSはVPS本体とは別料金ですが、複数サーバーで同じファイルを共有する目的があります。
単一VPS内部だけで使うデータなら大容量SSD、複数VPSから共通利用するファイルならNFSも含めて構成を検討すると、用途を分けて考えられます。
SSD容量を最終的にこう決める
小容量側
OS・アプリ・データ・必要な余裕を含めても50GBまたは100GBで足り、大容量データをVPS本体へ置かない。
大容量側
現在または近い将来に、小容量側を超えるデータをVPS本体へ保存することが具体的に分かっている。
判断できない
まず現在の保存量と増加量を確認する。根拠がなければ、後から増量できることも考慮して小容量側から検討する。
まだメモリ容量も決めていないなら
このページは、必要なメモリプランを決めたあとにSSD容量で迷っている人向けです。
32GB・64GB・128GBのどれにするかをまだ決めていない場合は、先にメモリとvCPUを選び、その後にSSD容量を決めるほうが整理しやすくなります。
VPS本体に大容量データを保存せず、50GB・100GBで必要量を満たせる。
→ 小容量側。
現在または近い将来、小容量側を超えるデータをVPS本体へ保存する。
→ 大容量側。
どれだけ必要か分からない。
→ 現在の使用量を確認し、根拠がなければ小容量側から検討。
大容量SSDは後から追加料金が増えるだけではありません。
一度大容量を選ぶと、通常のプラン変更ではストレージを小さくできないことまで含めて決めるのが重要です。